サンゴ塾

〜地球環境リーダー育成塾〜 2021年度プログラム開講

 

サンゴ塾のみなさんへ

私たちサンゴ礁研究者は、世界でも稀に見る化石サンゴ礁でできた喜界島に研究所を設立し、美しいサンゴの海とそこで育まれた自然や文化、そして社会を見つめてきました。そして、この美しい自然と人々の暮らしがいつまでも続くこと、そして私たちの研究が将来へ繋がっていくように「100年後に残す」という目標を立てました。そのためには、私たちの次の世代の人を育てなければいけないと思うようになりました。

このサンゴ塾のメンター(先生)は世界でも第一線で活躍している研究者です。そして、みなさんにはその先生たちと一緒に皆さんの未来をサンゴ塾で考えて欲しいと思います。この小さな島は地球のモデルです。ここで起きている問題は、世界のどこに行っても起きているでしょう。そして、この島で学んだことをみなさんが世界中の地域で取り組んだら、地球の未来を変えられると私たちは思っています。みなさんが100年後に残したい未来を一緒に考えていきましょう。

ここに集まったみんなは未来の世界を一緒につくる仲間です。

仲間を大事に、サンゴ塾での学びを一緒に楽しみましょう。

喜界島サンゴ礁科学研究所所長 山崎敦子

新しいサンゴ塾のプログラムがスタートしました!

サンゴ塾では2021年度から文部科学省・JSTのジュニアドクター育成塾の⼀環として、全国の大学・研究機関に所属するサンゴ礁研究者によるフィールドワークとレクチャーシリーズを実施します。

実際のサンゴ礁とそこに住む人々、そして地球環境課題の解決を目指しながら、新たな研究の種を発掘します。2年目以降は実際に研究計画を立てて、研究者の個別指導を受けながら研究を進め、将来の地球環境課題を解決するリーダーの育成を行います。

ジュニアドクター育成塾とは

ジュニアドクター育成塾は、将来の科学技術イノベーションを牽引する傑出した人材
の育成に向けて、高い意欲や突出した能力を持つ小中学生を発掘し、理数・情報分野の
学習などを通じてその能力を伸長させる体系的な取り組みを支援するものです。喜界島サンゴ礁科学研究所は、令和3年度の機関の1つとして採択されました。
「ジュニアドクター育成塾」について詳しくはこちらをご覧ください。
(外部サイト) https://www.jst.go.jp/cpse/fsp/index.html

サンゴ塾

サンゴ塾 Training Course

KIKAIカレッジの予科であるサンゴ塾では、科学的な知識や手法に触れながら、サンゴ礁科学への理解を深め、課題を発見・解決するための基礎を固めます。

喜界島はもちろん、オンラインで日本全国・海外からでも受講できます。

■対象
小学校5年生~中学校3年生

■募集定員
一般選抜30名、奄美群島選抜10名 合計40名
※奄美群島選抜は奄美群島在住の小中学生が対象です。

登録料
3万5千円(2022年3月まで。下記プログラムの他にメンターに研究相談をすることもできます。フィールドワークの参加費は別途かかります。奄美群島選抜は奨学金制度がございます、お問い合わせください。)

■参加要件

  • 1ヶ月に1回程度、所定の場所またはオンラインで行われる講義に参加できる
  • 自宅のパソコンまたはタブレット端末でのオンラインアクセスが可能である(カメラ付きでzoom等のビデオ会議システムが使用可能なネットワーク環境が整備されている事が必須となります。スマートフォンは不可とします。)
  • 喜界島および奄美群島で実施される夏休みと春休みのフィールドワークのどちらかに参加できることが望ましい(参加できない場合にはオンラインでの代替プログラムを受講できます)

■2021年度受講生募集

三次募集 8月1日〜8月21日 審査結果発表:8月25日 8月28日に開催するオンラインでのガイダンスとワークショップからの受講となります。

プログラムスケジュール

         日時  場所  内容
第一回(研究体験)8月5日(木)~8月9日(月)5日間喜界島
サンゴ礁サイエンスキャンプ(詳細はキャンプのページをご覧ください)に参加。メンターとなる研究者とともにジュニア4泊5日、アドバンス11泊12日でサンゴ礁とそれを取り巻く環境を観察・体験する
→募集を締め切りました。
第一回
ガイダンス

8/28(土)15:00-17:00
オンライン講師:山崎 敦子(九州大学/喜界島サンゴ礁科学研究所)
テーマ:研究ってなんだろう?
第二回(レクチャー)
9/25(土)
15:00-17:00
喜界島&
オンライン
講師:渡邊 剛(北海道大学/喜界島サンゴ礁科学研究所)
テーマ:サンゴ礁と地球環境

第三回(レクチャー)
10/23(土)または10/30(土)
15:00-17:00
東京(予定)&
オンライン
順次、公開します。

第四回(レクチャー)
11/27(土)
18:00-19:30

オンライン
日本サンゴ礁学会に参加しよう!
日本サンゴ礁学会にオンラインで参加します。研究者・小中高生の研究発表や特別セミナーを受講します。

第五回(レクチャー)
12/18(土)
15:00-17:00
準備中順次、公開します。

第六回(レクチャー)

1月22日(土)予定
準備中順次、公開します。
第七回(ワークショップ)2月26日(土)予定オンライン開催研究倫理および新たな研究課題の発見を目指す。研究するために必要な研究計画の立て方をオンラインで学習する。
第八回(フィールドワーク)3月春休み期間中(3日間を予定)奄美群島内「レクチャー」「研究ワークショップ」を通して、課題を発見した上で新たに研究計画を立てて臨むフィールドワーク。ジュニアドクター制度及びサンゴ塾受講者に限定して実施する。
※プログラム内容は詳細決定次第随時更新いたします。

サンゴ礁サイエンスキャンプ
メンターとなる研究者とともに、ジュニア4泊5日、アドバンス11泊12日でサンゴ礁とそれを取り巻く環境を観察・体験する。詳しくはサイエンスキャンプのウェブサイトをご覧ください。

レクチャー
メンターにより、各回に共通の地球環境課題をテーマとして、分野横断的な講義を行う。各都市で4回開催し、現地またはオンラインにて参加可能。

フィールドワーク
「セミナー」「研究レクチャー」を通して、課題を発見した上で新たに研究計画を立てて挑むフィールドワーク。

ワークショップ
研究をするために必要な研究計画や研究倫理、統計処理など理数的な基礎知識をオンラインで学習する。(2回)

サンゴ塾 Academic Course

サンゴ塾 Academic courseでは、研究計画の立案からフィールドワーク、研究結果の取りまとめから学会発表まで、一連の研究の過程を研究者をメンターとして学びます。科学的な思考能力とそれを表現する力、そして実際に研究者とディスカッションを行うことにより、さらなる課題と解決方法を考えていきます。

喜界島はもちろん、オンラインで日本全国・海外からでも受講できます。

■対象
小学校5年生~中学校3年生

■募集定員
10名

受講料
月額2万5千円(2022年3月まで。下記プログラムの他にメンターに研究相談をすることもできます。フィールドワークの参加費は別途かかります。奄美群島選抜は奨学金制度がございます、お問い合わせください。)

■参加要件

  • サンゴ塾のTraining courseを修了していること
  • Training courseの受講生から希望者を募り選抜する
  • 喜界島および奄美群島で実施される夏休みと春休みのフィールドワークのどちらかに参加できることが望ましい(参加できない場合には居住地から大学や研究機関において研究を進めることができます)

■2022年度受講生募集

初めてサンゴ塾に参加する方は2021年度のTraining courseからお申し込みください。

メンターのご紹介「私たちがサポートします」

渡邊 剛 博士(サンゴ礁地球環境学)

・喜界島サンゴ礁科学研究所 理事長
・北海道大学大学院理学研究院 講師

北海道大学理学部卒業、北海道大学地球環境科学院 博士課程修了、オーストラリア国立大学、フランス 国立気候環境研究所、ドイツアーヘン工科大学、ハワイ大学ケワロ海洋研究所で研究員を歴任。サンゴ骨格から当時の地球環境変動を読み取るために、世界の海を駆け巡り未踏の地を探求するうみぼーずハンターズ。喜界島に魅了され弟子の山崎と共に喜界島サンゴ礁科学研究所を開設。現在、精鋭部隊と共に研究所の発展と国内外からより多くの仲間を集めるために奮闘中。

山崎 敦子 博士(サンゴ礁物質循環学) 

・喜界島サンゴ礁科学研究所 所長/副理事長
・九州大学大学院理学研究院 助教

北海道大学大学院理学院自然史科学専攻博士後期課程修了、東京大学大気海洋研究所、GEOMARヘルムホルツ海洋研究センター、北海道大学大学院理学研究院で研究、2018年4月から九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門助教を務める。 2014年5月に初めて喜界島を訪れ、ダイナミックな隆起サンゴ礁の景色に感動し、同年12月喜界町民になる。喜界島に国際的なサンゴ礁の研究所を作るため、渡邊理事長とともに2014年7月喜界島サンゴ礁科学研究所を設立。

サンゴ塾&KIKAIカレッジ科学指導駒越 太郎 博士(サンゴ礁古環境学)
喜界島サンゴ礁科学研究所研究員

2018年9月北海道大学大学院理学院自然史科学専攻博士後期課程修了。2018年4月より、現職。博士課程では大型二枚貝シャコガイの殻の化学・同位体比分析と成長線の観察を組み合わせて、台風や過去の海洋環境を推測する研究を行なっていました。2017年より喜界島に滞在しながら、シャコガイやサンゴの化石を用いた成長線解析、海洋観測、サンゴの飼育実験、サンゴの被度調査など、サンゴ礁の現場を生かした研究観測を進めています。

科学が好きな皆さんへ!
喜界島の海の中には多様な生物が暮らすサンゴ礁、そして陸にはよく保存されたサンゴの化石が出てきます。喜界島だからこそできるサンゴ礁科学の研究を、一緒に考えてみませんか?

渡邉 貴昭 博士(サンゴ礁古気候学)

・喜界島サンゴ礁科学研究所 特別研究員

北海道大学大学院理学院自然史科学専攻博士後期課程を修了。現在は喜界島サンゴ礁科学研究所、ドイツ・キール大学に在籍。造礁サンゴを用いて過去の気候・海洋の変遷を解明する研究をしています。気候変動が人類や社会に及ぼしてきた影響について興味をもっています。

白井 厚太朗 博士

・東京大学 大気海洋研究所 海洋化学部門 大気海洋分析化学分野 准教授

2007年、東京大学理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了、博士(理学)2019年から現職。専門は地球化学、古環境学、古生態学、貝殻、サンゴ、魚類耳石など炭酸カルシウムの骨格に含まれる化学・同位体組成の分析を主な手法として、成長線や形態の観察を組み合わせることで、主に過去の環境や生物の年齢や生態について研究しています。

脇谷 量子郎 博士

・東京大学 大気海洋研究所 生物海洋学分野 特任研究員

東京都出身。専門はウナギ類を中心とした魚類の生態学。幼少期よりウナギやナマズといった淡水魚の姿に強く惹れ、以降、常に魚の飼育を続ける。現在、自宅に6トン分の水槽を設置して世界中の淡水魚を飼育しつつ、奄美大島をはじめ、各地の河川で野外調査による生態研究を継続中。

藤井 琢磨 博士

・鹿児島大学国際島嶼教育研究センター 特任助教

平成26年3月琉球大学理工学研究科博士後期課程修了(理学博士)茨城県つくば市出身。ヤンバルクイナに憧れ琉球大学に進学。初めて目にしたサンゴ礁生物の多様さに衝撃を受けて方針転換。海の生物観察に没頭。沖縄科学技術大学院大学ポスドク研究員などを経て平成27年4月より現職。奄美大島を拠点に、海洋生物多様性に関する調査研究や普及啓蒙を進める。専門は六放サンゴ類の系統と分類。趣味はブラジリアン柔術、好物は卵と乳製品。

田中 健太郎 博士

・東京大学 大気海洋研究所 環境動態分野 特任研究員

宮城県出身。1983年生まれ。琉球大学大学院博士課程修了 (理学博士)。これまで沖縄やオーストラリアでサンゴの研究をしてきました。専門分野は化学です。サンゴの骨の成分や骨を作る仕組みについて研究しています。サンゴの骨と同じ物質を実験室で作ったりもしています.野外調査に出かける機会は少ないですが,ときどきサンゴを採りに出かけます。

北野 裕子 博士

・国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 特別研究員

京都大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程学位取得修了、博士研究員として宮崎大学や琉球大学で勤務したのち、昨年度より国立環境研究所にて勤務。イシサンゴの形態とDNA解析の結果を比較して種分類や集団の遺伝的コネクティビティについて研究を行なっている。現生種でもまだまだ種同定に苦労しているが、化石もいずれ同定できるようになりたいと思い、喜界島での修行をもくろみ中。

佐々木 圭一 博士

・金沢学院大学 基礎教育機構 准教授

金沢大学理学部卒業、金沢大学大学院理学研究科修了、同自然科学研究科退学。金沢大学理学部付属低レベル放射能実験施設研究員を経て金沢学院大学美術文化学部に着任。現在、金沢学院大学基礎教育機構准教授。専門はサンゴ礁地質学と放射年代測定。初めて島に足を踏み入れた1993年以来、喜界島に通い続けて25年になる。

松田 博貴 博士

・熊本大学大学院先端科学研究部 基礎科学部門地球環境科学分野 教授

千葉県出身。1959年生まれ。1988年東京大学大学院理学系研究科地質学専攻博士課程を修了、博士(理学)修了後、石油公団石油開発技術センターを経て、1995年熊本大学理学部に着任。現在、同大学大学院先端科学研究部基礎科学部門地球環境科学分野教授。専門は炭酸塩堆積学・岩石学で、主に礁性堆積物の堆積環境や岩石化の過程について研究しています。これまで琉球列島の多くの島々で調査・研究やセミナーを実施し、喜界島も初めて調査に来てから既に30年以上が経過!

Samuel Kahng 博士

・Associate Professor of Oceanography, Hawaii Pacific University

Dr. Kahng is a biological oceanographer who specializes in coral reef ecology and the oceanography of the Hawaiian Archipelago. He has a PhD in Oceanography rom the University of Hawaii and a BA in Physics from Carleton College. His research interests include mesophotic coral ecosystems, coral physiology, carbonate chemistry of coral reefs, coral reef fisheries management, and deep sea corals. He has participated in several oceanographic expeditions to remote/uninhabited atolls in the North Pacific and led several deep coral investigations (70-600 m) using submersibles. He is also a certified NAUI scuba instructor and an avid surfer, spear fisher, and outrigger canoe paddler.